CIEの等色関数図によって、x
10(λ)とx(λ)、y
10(λ)とy(λ)、z
10(λ)とz(λ)を比較すると、3組のいずれにおいても等色関数のピークの波長より短波長側で両者の差が大きいですが、絶対値の差は小さく、X
10Y
10Z
10表色系とXYZ表色系の特性が類似していることが分かります。
しかし、ここでy
10(λ)とy(λ)の違いには注意が必要です。
y
10(λ)とy(λ)の差がわずかであっても、等色関数y
10(λ)が標準分光視感効率V(λ)に一致しない現れとなり、三刺激値Yが測光量に比例するのに対して、三刺激値Y
10が測光量に比例しないことを意味します。
すなわち、光源色の場合、三刺激値Yは光源の光度・輝度などに比例しますが、三刺激値Y
10は比例しません。
また、物体色の場合、例えば分光反射率に基づく表面色の三刺激値Yは視感反射率を表しますが、三刺激値Y
10はそれを表しません。
次に、三刺激値X
10Y
10Z
10の式を載せます。
最終的に、色を比較する座標が必要なので、色度座標(x
10,y
10,z
10)を求める必要があります。
次に、色度座標(x
10,y
10,z
10)の式を載せます。
x
10=X
10/(X
10+Y
10+Z
10)
y
10=Y
10/(X
10+Y
10+Z
10)
z
10=Z
10/(X
10+Y
10+Z
10)
X
10Y
10Z
10表色系は、CIE補助標準表色系ともいいます。
※なお、より知識を深めていきたい方は、専門家にご相談下さい。