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修正マンセル-JIS
アメリカの画家であり、教育者であったAllbert.H.Munsellは、色感覚の三属性である色相・明度・彩度に基づいて、多くの色票を配列して色票集を作成し、色表示の体系を作り、1915年"Munsell Atlas of Color"として発行しました。
その後、マンセル研究所とNBS(アメリカ国立標準局)による研究の進展によって、1929年に20色相である "Munsell Book of Color"第一版を出版し、1942年40色相にして第二版を出版しました。
今日、マンセル表色系とCIE表色系との相関性が確立され、修正マンセル表色系としてJISに採用されています。
マンセル表色系では、色相をH(ヒュー、Hue)、明度をV(バッリュー、Value)、彩度をC(クロマ、Chroma)と呼び、これらの3つの感覚量を尺度化して、色を表現します。
色相は下図のように、先ず主要色相として、赤(R)・黄(Y)・緑(G)・青(B)・紫(P)・の5つの色相環を作ります。
次にそれぞれの主要色相の中間色相として、黄赤(YR)・黄緑(GY)・青緑(BG)・青紫(PB)・赤紫(RP)の5つを入れます。
これらの10色相の各々を感覚的に等しい歩度で10分割して、全部で100分割にします。
10色相の中心は5R・5YRのように、それぞれの5番目になります。 100分割を考える場合、1Rを色相番号1とすると、10R=0YRは色相番号10となります。
このように番号を付けていくと、10RP=0Rが色相番号100になります。
明度の分け方は、無彩軸について、黒のV=0から白のV=10までを感覚的に等しい段階に分け、色相の等しい色票を一つの平面に並べ、一つの無彩色と同じ明るさになる色は、無彩軸上のその無彩軸と直角に伸びる線上に彩度の順に並べます。
このように色相の等しい色票を明度及び彩度の順に系統的に配列した面を等色相面といいます。
彩度彩度は無彩色のC=9を起点として、感覚的に等しい間隔に目盛ります。
彩度の伸び方は明度によって異なります。
よって、等色相面の図形は複雑な形になります。
このように色相によって特徴のある色相相面を組み合わせて出来る色立体は、特色のある形になり、マンセルは、色の木と呼びました。
マンセル色立体は、各書物や他のホームページで公開されています。
JIS標準色票から構築される立体は次の通りです。
マンセル<>RGBの根拠を明確に出来ないので、色は付けませんでした。

マンセル表色系による色の表現は、H V/Cの順になり、5R 4/14の様になります。
マンセル表色系は、Hの1目盛り・Cの0.4目盛り・Vの0.1目盛りで視覚的に等間隔であると言われているので、色差を考慮するのに都合がよく、均等色差表色系の基礎と考えられました。
その後、G.E.自記分光光度計が開発されたこともあって、測色の面からも詳細に検討されました。
この研究によって、感覚的な均等色差表色系と色の心理学的表示方法との関係が明らかになると、考えた研究者たちによって "Munsell Book of Color"の全色票が精密に測定されました。
その結果Vについては、次の式が最もよいことが分かりました。
    100Y/YM=1.2219V-0.23111V2+0.23951V3-0.021009V4+0.0008404V5
で、Yは、XYZ表色系のYで、YMは、新鮮な酸化マグネシウム面に対する相対反射率の百分率です。
上記式をマンセル明度関数と言い、YとVとの対応する値は、ΔV=0.01で数値化出来ます。
また、全色票が測定された結果、xy色度座標が分かりました。
xy色度図上に全データをプロットした結果、若干の不規則性が認められたので、間隔的な均等色差性を保ちながら、色度図上の等色相線及び等彩度線を平滑化しました。
これを修正マンセル表色系と言い、今日、マンセル表色系と言えば、修正マンセル表色系と同じ意味で使われます。
JISには、マンセル記号(H V/C)とY x、yの相関表があります。
※なお、より知識を深めていきたい方は、専門家にご相談下さい。
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