■ Webセーフティーカラー色見本/色理論 ■
■ 色理論 ■
● CIE-rgb
CIEとは、
Commission Internationale de I'Eclairage
国際照明委員会のことです。
色々な研究の結果、グラスマンの法則に従い、純度の高い光であるRGBの三色で色を表現する方法です。
簡単に言うと、測定色を各RGBの式に変換し、RGBの各式からrgb式に変換して2次元の座標にプロット(rg色度図)して、色を表現します。
手計算時代に誕生したこともあり、RGB値のどれかを計算する上で、負の値が発生し、計算間違いが多発したため、CIE表色系の標準表色系にはなれませんでした。
単にCIE表色系と言う場合、修正RGB表色系と言えるXYZ表色系のことを指します。
RGB表色系を詳しく言うと次の通りです。
長年研究されて来た加法混色のデータを1853年グラスマンが整理し、今日、グラスマンの法則として体系化しました。
RGB表色系は、グラスマンの法則を原理としいます。グラスマンの法則は次の通りです。
第一法則
互いに独立な3つの色刺激の加法混色により、任意に与えられる色刺激を等色出来る」
ここで、色刺激とは目に入って有彩(カラー)・無彩(黒白)の感覚を生じる光(可視放射)のことです。
第二法則
3つの原色の内の一つの輝度を連続変化させると、それらの加法混色による色も連続変化する。
そして、3つの原色の混合比が等しければ主波長と純度が同じである。
第三法則
「等色している色刺激はその分光分布の如何に関わらず、加法混色において同じ効果を持つ」
第四法則
「加法混色で得られる色刺激の輝度は、等色に必要な3つの原色の輝度の和に等しい。
RGB表色系は、グラマンの法則に基づき、三刺激値を用いて色を定量的に表示する方法です。
三刺激値とは、試料色刺激(試料の色)を等色にするのに必要な3つの原刺激の量を、それぞれの単位に基づいて表示した値で定義出来ます。
通常、三刺激値には、純度の高い赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色光が設定されます。
試料色刺激値の等色式は、グラスマンの第一法則より
C[C]=R[R]+G[G]+B[B]
の式で表すことが出来、[R]、[G]、[B]を3つの刺激の単位量、 R、G、Bを試料色刺激値C[C]を等色にするのに必要なそれぞれの原刺激の単位として表すことが出来ます。
試料色刺激を等色するのに必要な3つの原刺激量(R,G,B)を三刺激値と呼び、三刺激値を用いて試料の色を表示します。
三刺激値の和 S=R+G+B を刺激和といい、三刺激値の各々と刺激和との比
r=R/G、g=G/S、b=B/S
を色座標と呼びます。
r+g+b=1になるので、3つの色度座標の内、独立なのは二つだけなので、三刺激値が三次元の量を表すのに対して、色度座標は、2次元の量を表します(XYグラフに出来る)。
RGB表色系は、波長700.0nm、546.1nm、435.8nmの3つの単色放射を原刺激として、これらの単位量を定めるための基礎刺激に可視域に渡り、約1/18.91W・sr-1・m-2・nm-1の一定の分光密度で分布する等エネルギー白色光を用いて定義されます。
すなわち、これら3つの原刺激の単位量は、この等色エネルギー白色光の三刺激値(Rw、Gw、Bw)が
Rw=Gw=Bw=1
の値を持つように定められています。
各原刺激値の単位量をそれぞれ[R]、[G]、[B]で表して、これらの単位量の輝度(cd・m-1)は、683、3135.47、41.0482であり、放射強度(W・sr-1・m-2・nm-1)は、243.783、 4.6634、3.38136になります。
これらの輝度の比は、1:4.5907:0.0601で、放射強度の比は、72.0962: 1.3791:1です。
白色光を使うにしてもRGBそれぞれの成分を抽出し、成分のスペクトルの式を組み上げる必要があり、これを等色関数と言います。
RGB表色系のそれぞれの等色関数r(λ)、g(λ)、b(λ)は、右図の通りです。
試料色刺激の分光密度(波長ごとのスペクトル強度)をpe. λ(λ)として、この色刺激のRGB表色系に基づく三刺激値(R、G、B)は、下記式で定義出来ます。
(ここでλi(i=1〜n)は近似計算の波長間隔Δλによって定まる波長点数を表し、波長間隔は、一般に5nmです。)
色度座標(r,g,b)は下記の通りです。
r=R÷(R+B+G)
g=G÷(R+B+G)
b=B÷(R+B+G)
色度図は、rgを使い、rg色度図と言います。
単色放射(例−プリズムで分けた光)の色度座標をスペクトル色度座標といい、rg色度図にすると右図になります。
色度図に波長の順に結んで得られる線=スペクトル軌跡=は負の側に突き出しています。
人が認知出来る色の範囲は、スペクトル軌跡(閉鎖曲線)の内側(水色の部分)になります。
※人間の色を見分ける視細胞の感受性は、赤・緑・青になりますが、網膜内の神経細胞の結合様式により脳へ送られる色信号は、赤・緑・青・黄になります。
つまり、人間の目の色分解は、赤・緑・青・黄の四色を基本にします。
よって、色理論が修正されることを望みます。(2004.02.13.最新情報に訂正)
※なお、より知識を深めていきたい方は、専門家にご相談下さい。
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