■適当講座■
9.花子でCAD  −製図の基礎−
a.製図の概要と目的  b.製図の原理と表現方法  c.製図における図形の表現方法  d.製図と寸法記入
b.製図の原理と表現方法
 あ)概論   い)正投影   う)軸測投影   え)斜投影   お)第三角法   か)三面図/投影図の選択
お)第三角法
前述の通り、設計図面の基本になる正投影図によって対象物を描く場合には、 複数の面に対して投影図を作成しなければなりません。 この複数の正投影図を投影及び配置方法として、第三角法と第一角法があります。

対象物を正投影するにあたって、対象物が置かれた3次元空間を下図のように垂直・水平 の2平面を考えると、空間を4つに区切ることが出来ます。 これらを右上から時計回りに第一角、第二角、第三角、第四角とするとき、 第三角の空間に対象物を置いて垂直面、水平面に正投影するのが第三角法、 第一角に対象物を置くのが第一角法です。

第三角法で対象物の全ての面を正投影すると、 下図にになります。 正面図を中心上側に平面図、下側に仮面図、右側に右側面図、 左側に左側面図及び背面図(背面図は右側側面図の右でも可)と、 対象物の上下左右と同一の位置にそれぞれの投影が対応する。
第三角法による対象物の投影

第三角法による投影
    A : 正面図
B : 平面図
C : 左側面図
D : 右側面図
E : 下面図
F : 背面図

これに対して第一角法では、 正面図の右側に左側面図が、上側に下面図が配置されるという、 対象物の上下・左右の投影が実際と逆に配置される。 このため、設計製図にあたっては第三角法を用いるのが自然です。
ただし、外国規格の一部では第一角法を採用しています。 ISOやJISでは第一角法・第三角法両方を併記しています。

( え)斜投影 )前← ここ( お)第三角法 ) →次( か)選択 )
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