■適当講座■
9.花子でCAD  −製図の基礎−
a.製図の概要と目的  b.製図の原理と表現方法  c.製図における図形表現方法  d.製図と寸法記入
d.製図と寸法記入
 あ)寸法とは   い)寸法記入の方法

あ)寸法とは
いかに詳細な図形が描けただけでも、 それだけでは、描いた対象物を作成・加工することは出来ません。
描かれた対象物の各部分の形状に対して、そららがどれほどの長さ、距離、角度、 大きさであるかの必要です。 これらの値を寸法と呼び、寸法を記すことを寸法記入といいます。
製図図面における寸法には、 その必要性に応じて次の3種類の寸法があります。
機能寸法線: 部品や最終部品などの対象物における、 その対象物の機能や目的を果たしたうえで必須となる部分や間隔などの寸法をいいます。 対象物の製作にあったては最も高い精度を要求される最重要な寸法になります。
非機能寸法: 対象物が機能や目的を果たす上では必ずしも必須ではないが、 対象物の製作・加工等において必要な、部分や間隔などの寸法。
参考寸法: 図面を読む際の参考値として表した寸法。 対象物の形状や位置を明確に指定するための機能寸法や非機能寸法と区別するため、 値を括弧で囲んで表示ます。
※参考寸法は、製作時の寸法検査の対象にしてはいけません。
寸法記入の例
寸法記入例は次の通りです。
寸法記入における注意点
図面の寸法記入は、 ただ詳細には入れいればよいわけではありません。 対象物および図面の目的に応じて、必要十分なものを明瞭かつ最小記入するようにします。
対象物を明確かつ完全に規定するためのすべての寸法は、 原則として対象物および部分の形状を明確に表している図面に直接指示します。 特に、機能寸法については可能な限り、対応する図面に直接記入しなければなりません。 一方、非機能寸法は、加工や検査に最も便利なように配置すればいいです。 原則として、各部の寸法は図面上で一度だけ指示します。
図面に記入する寸法は、 部品や最終製品を規定するものために必要なものだけにします。 ただし、加工途中に付加的な寸法が必要な場合や、 参考値とした寸法をつけた方がよい場合は、除きます。
特別な単位記号で示さなければならない場合を除き、 すべての寸法値に対して同一の単位を用い、単位記号はつけない。 このとき、誤って解釈されないように、 図面上の主要な単位記号を注釈で明記してもいいです。

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