■適当講座■
9.花子でCAD  −製図の基礎−
a.製図の概要と目的  b.製図の原理と表現方法  c.製図における図形の表現方法  d.製図と寸法記入
a.製図の概要と目的
あ)図面の基本用件  い)図面の構成要素  う)図面の折り方  え)線種と用途  お)尺度
え)図面に用いられる線の種類と用途
製図で主に使う線には、次の4種類があります。
実 線 : 切れ目なく連続した線。 
破 線 : 短い線を一定のごくわずかな間隔で並べた線。 
一点鎖線 : 長短2種類の線を交互に並べた線。 
二点鎖線 : 1本のやや長い線と2本の短い線を交互に並べた線。 

表 製図に使われる主な線
実 線
破 線
一点鎖線
二点鎖線

また、製図に用いられる線の太さは、「細線」 「太線」「極太線」の3種類があり、これらの線の太さの比は、
    1:2:4
と定められています。
この線の太さとしては、次の寸法のいずれかを使います。
なお、この太さの比率は公比ルート2(約1.4)で求めた数列となっています。
    0.13mm 、 0.18mm 、 0.25mm 、 0.35mm 、 0.5mm
    0.7mm 、 1.0mm 、 1.4mm 、 2.0mm

4種類の線とその太さによって、下記表のように、 製図における一般的な意味づけや用途が決められています。
表 主要な線種とその用途
線の種類 定 義 一般的な用途 説 明
太い実線 ・外形線
・稜線
・仮想の相貫線
対象物の見える部分の形状を表す。
見える部分の稜(りょう)を表す。
細い実線 ・寸法線

・寸法補助線

・引出線
・ハッチング

・回転断面線
・短い中心線
対象物の寸法を記入するため、 その長さまたは角度を測定する方向に平行に引く線。
寸法線を記入するために図形から引き出す線。
記述・記号などを示すために引き出す線。
切り口などを明示する目的で、その面上に施す線。
図形内に表す回転断面の外形を表す。
フリーハンドの細い実線(注) ・破断線
 
対象物の一部を破った境界、 または一部を取り去った境界を表す線。
細いジグザグ線
細い一点鎖線 ・中心線
・対称中心線
・軌跡を表す線
図形の中心を表す線。
対称図形の対称軸を表す線。
移動した軌跡を表す線。
細い一点鎖線で端部及び方向の変わる部分を太くしたもの ・切断線
 
断面図を描く場合に、その切断位置を対応する図に表す線。
太い一点鎖線 ・特殊指定線 特別な要求事項を適応すべき範囲を表す線。
細い二点鎖線 ・隣接部品の外形線
・想像線

・重心線
・原形線
・切断面の前方に位置する部品を表す線。
隣接する部品の外形線。

稼働部分の稼働中の特定位置または稼働限界の位置を表す線。
重心を重ねた線。
加工前の部品の外形線。
 注)は、細線及び太線のうち、 どちらかを用いることができるが、1枚の図面の中には1種類の線を用いるのがよい。

上記4種類の線は、製図においてそれぞれ基本的意味・用途が定められた線で、 日常的に使用します。
JISではこのほか、特殊な技術分野で用いる線として 下記表にあげる線種も定義されています。

表 その他の線種
跳び破線
一点長鎖線
二点長鎖線
三点長鎖線
点 線
一点短鎖線
一点二短鎖線
二点短鎖線
二点二短鎖線
三点短鎖線
三点二短鎖線

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