■適当講座■
9.花子でCAD  −製図の基礎−
a.製図の概要と目的  b.製図の原理と表現方法  c.製図における図形の表現方法  d.製図と寸法記入
a.製図の概要と目的
あ)図面の基本用件  い)図面の構成要素  う)図面の折り方  え)線種と用途  お)尺度
お)製図と尺度
図面に描かれる対象物の大きさは、 橋梁やビルから電子回路に至るまで、 その大きさはさまざまなものがあります。 これらの限られた大きさの用紙内で表現するために、 適宜、対象物の実際の大きさとは異なった比率で縮小、 あるいは拡大して描きます。 この対象物の実際の大きさと図面上の大きさの比率を縮尺(scale:スケール)といいます。 尺度は、倍尺、現尺、縮尺の3つに大きく分けられます
尺度は次のような形式で表記します。
倍尺:  小さい対象物に対して、実際よりも大きな比率で描く場合で、 対象物の大きさを1とした
「x:1」の形式で表します。
現尺:  小さい対象物に対して、実際よりも大きな比率で描く場合で、 対象物の大きさを1とした
「x:1」の形式で表します。
縮尺:  大きな対象物に対して、実際より小さな比率で描く場合で。 描いた図形の大きさを1とした
「1:x」の形式で表します。

これらの尺度の基準として、JISでは以下の値を推奨しています。 なお、推奨尺度より大きい尺度、あるいは小さい尺度が必要な場合や、 特にこれ以外の尺度が必要な場合には、下記にあげた中間の尺度を選んでもいいです。

製図における推奨尺度
    推奨尺度 中間の尺度
 
倍尺 50:1 20:1
  10:1 5:1
  2:1  
現尺 1:1  
縮尺 1:2 1:5
  1:10 1:20
  1:50 1:100
  1:200 1:500
  1:1000 1:2000
  1:5000 1:10000
     
     
50√2:1     25√2:1       10√2:1
5√2:1     2.5√2:1       √2:1
               
               
1:√2     1:2√2       1:5√2
1:10√2     1:20√2       1:50√2
1:100√2     1:200√2       1:500√2
1:1000√2     1:2000√2       1:5000√2
  1:1.5 1.2.5   1:3 1:4 1:6  
  1:15 1.25   1:30 1:40 1:60  
  1:150 1.250   1:300 1:400 1:600  
  1:1500 1.2500   1:3000 1:4000 1:6000  

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