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■適当講座■
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10.花子で立体図 1軸回転体の作図
ここでは、手書き風の1軸回転体の描き方を紹介します。
1軸回転体を描く場合、X,Y,Zの三軸があるので3通りの描き方がありますので、 それぞれを紹介後、たとえば、Y軸回転体からX軸回転体やZ軸回転体への変換を 考えるため、1軸回転体の性質を考えます。
紹介する方法で1軸回転体を描いていると、四角形内に楕円がきれいに収まらない場合が、 あります。
そこで、楕円合わせのコーナーで、できるだけ四角形内に楕円が収まる方補を紹介します。

☆X軸回転体の作図
一辺24.5mmの正方形でX軸に15°回転した立体を作図します。
計 算
    一辺の長さ 24.5mm x 0.8165 = 20.00 = 20.0mm
    楕円長軸長さ 24.5mm x 1.0000 = 24.5mm
    楕円短軸長さ 24.5 x 0.5774 = 14.14 = 14.1mm
計算を元に線と楕円を作図します(図1J-X01 左)。
また、楕円に垂線を引いておきます。
線をコピーして、X面を形作ります(図1J-X01右)。
X軸回転体説明1
図1J-X01 X軸回転体の作図1

X面の中心を出すために、斜線を引きます(図1J-X02 左)。
X軸線をコピーします。
X軸線を端点指定(f2)でコピーとして、X面に引いた斜線の中心(中点f3)指定します(図1J-X02 左)。
次に楕円をX面に載せます。
楕円の中心(垂線の端点(f2))を指定して、コピーを開始し、X面の垂線の中点(f3)でコピーを終了します(図1J-X02 右)。
X軸回転体説明2
図1J-X02 X軸回転体の作図2

楕円をX面に移動します(図1J-X03 左)。
楕円をX面に整合させます。
楕円の中心を回転中心に指定して、楕円の端点(f2)か楕円と垂線の交点(f4)を指定して回転を始めます。
その後、X軸線上(f5)で回転を終了します(図1J-X03 右)。
回転終了直後が、図1J-X04 左です。
X軸回転体説明3
図1J-X03 X軸回転体の作図3

楕円を移動し、拡大します(図1J-X04)。
楕円を指定して、移動します。
移動中心は垂線の端点(f2)を指定し、辺の端点(f2)に移動します(図1J-X04右)。
X軸回転体説明4
図1J-X04 X軸回転体の作図4

楕円を指定して、拡大します。
拡大中心は楕円の中心(f6)で楕円と辺の交点(f4)を指定して、移動を開始して、 辺の端点(f2)で移動を終了します(図1J-X05左)。
拡大した楕円の線内が、回転体の辺の長さになります。
X軸楕円分度器で15°回転した辺を作成して、元の図形の定点に移動します。
拡大した楕円より回転した辺がはみ出る場合は、交点切断(交点消去)をします。
拡大した楕円より回転した辺が足りない場合、図形情報で長さを修正します(図1J-X05右)。
X軸回転体説明5
図1J-X05 X軸回転体の作図5

次に回転した辺の図形情報を元に、楕円比を求めます(図1J-X06)。
X軸回転体説明6
図1J-X06 X軸回転体の作図6

目的の楕円の楕円比を求める
市販の35度16分楕円分度器には、楕円の縮み率が表記されていますが、 作図用楕円分度器には、楕円の縮み率の表記がないので、 数値表の楕円分度器諸元値を使います。
作図による場合”楕円を合わせる”を参考にします。
求めた楕円比よりY面、Z面の楕円を横長で作成して、楕円の中心から垂線を引きます(図1J-X07)。
X軸回転体説明7
図1J-X07 X軸回転体の作図7

各辺を立体図に組み上げ、各面の中心を出すために、各面に斜線を引きます(図1J-08左)。 次に各軸線の端点をコピー開始点として、各面の中心−つまり、斜線の中点にコピーします(図1J-08右)。
X軸回転体説明8
図1J-X08 X軸回転体の作図8

Y・Z面の中心を出した斜線は、後々邪魔になるので消します(図1J-09左)。
残っているX楕円をX面に移動します(図1J-09右)。
X軸回転体説明9
図1J-X09 X軸回転体の作図9

次にY楕円をY面に移動します(図1J-10左)。
Y楕円をY面に整合させるため、回転します。
Y楕円を指定して、楕円中心を回転中心にして、楕円と垂線の交点で回転を開始して(図1J-10右)、 Y軸線上で、回転を終了します(図1J-11左)。
X軸回転体説明10
図1J-X10 X軸回転体の作図10

Z面もY面と同様に、Z楕円をZ面に載せ、その後、楕円中心を回転中心とし、 楕円と垂線の交点で回転して、Z軸線上で回転を終了します(図1J-11右)。
X軸回転体説明11
図1J-X11 X軸回転体の作図11

最後に、いらない線を消したり、必要な線や楕円を修飾して出来上がりです(図1J-10右)。
X軸回転体説明12
図1J-X12 X軸回転体の作図12

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