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■適当講座■
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10.花子で立体図 等角投影図基本
等角投影図を基本図として回転体を描く方法を考えますので、まず、座標系を明確にして関連する用語を定義し、次に等角投影図の描き方、その後、回転体を描くときに必要な楕円分度器の作成について見ていきます。

基本1 座標系について
まず、座標軸と回転方向や回転角度(分度器角)を図11の様にします。
※平面図で示されている回転角度は円分度器で示されるのに対して、 立体図の回転角度は楕円分度器で示される数値になります。
座標軸と回転方向などの決定
図11 座標の決定

立体図を構成する線や楕円の名称は図12の様にします。
立体図各部の名称
図12 立体図各部の名称

楕円長軸を1としたときの 楕円短軸の長さの比を楕円比とします。
例:楕円比が0.3のとき、平面図の円の直径が30mmで、これを楕円長軸の1とします。
           1 : 0.3 = 30 : 楕円短軸
           楕円短軸 = 30 x 0.3 = 9mm

平面図の一辺の長さを1としたとき、 立体図にした平面図に対応する一辺(ある軸線)の長さの比を
縮み率とします。
例:縮み率が0.5のとき、平面図の一辺の20mmを1とします。
           1 : 0.5 = 20 : 求める値
           求める値 = 20 x 0.5 = 10 mm

各軸線を描くには、円分度器を使って軸線の角度を決めることになります。
各軸線の角度を実角とします(図13)。
勝手につけた名称−実角
図13 立体図各部の名称

今、長さが同じで、実角150°の線と実角330°(−30°)の線を描いた場合、 2本の線は完全に重なります(図14参照)。
2つの線の実角の差は、180°なので、実角表記は、0°〜180°の範囲で良いことが分かります。
つまり、0°の線を軸線のどの端点と合わせるかで、実角の差が180°になります。
また、実角のマイナス表記は作図上必要ありません。
実角が180°違う2本の線
図14 実角が違う2本の線


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